シリコーン整泡剤について
シリコーン整泡剤の表面活性効果
シリコーン整泡剤の主骨格であるジメチルポリシロキサンは、比較的低い表面張力を示します(表1)。
また分子量が高くなるに従い、その値は高くなっていきますが、ある程度の分子量で比較的低い値を維持しつつ一定となります。ポリウレタン発泡系におけるシリコーン整泡剤の役割は、このジメチルポリシロキサンの特性がベースとなっています。
| 表1. 各種液体の表面張力 |
| 液体の種類 | 表面張力(20℃,
mN/m) |
| 水銀 Hg |
485 |
| 水 H2O | 72.7 |
| グリセリン HOCH2CH(OH)CH2OH |
63.4 |
|
テトラクロロエタン Cl2CHCHCl2 | 36.3 |
|
ドデカン CH3(CH2)10CH3 |
25.0 |
| ジメチルポリシロキサン CH3(SiO(CH3)2)nSi(CH
3)3 | 15.9~21.5 |
|
パーフルオロオクタン CF3(CF2)6CF3 |
13.6 |
さらに、界面活性剤が表面活性効果を与えるには、2
つの構造要因が必要となります。すなわち、①系に対して可溶な部分と不溶な部分が結合した構造であること、及び②不溶部の表面張力が系の表面張力に比べて相当小さいことです。ジメチルポリシロキサンにポリエーテルを変性させたシリコーン系界面活性剤は、ポリウレタン発泡系において上記2
つの構造要因を満たすため、非シリコーン系界面活性剤よりも優れた表面活性効果を示します。表2 にその比較を示します。
| 表2. シリコーン系界面活性剤の表面活性効果(例) |
| | 系が水の場合 | 系がポリオールの場合 |
| 界面活性剤 |
アニオン系 |
ノニオン系 |
シリコーン系 |
ノニオン系 |
| 可溶部構造 |
-COONa |
-(EO)mOH |
-(EO)a(PO)bOH |
-(EO)mOH |
| 不溶部構造 |
-C18H37 |
-C6H4C9H19 |
(Me)(SiOMe2)nSi(Me)3 |
-C6H4C9H19 |
| 不溶部の表面張力(mN/m) |
約30 |
約30 |
約20 |
約30 |
| 系の表面張力(mN/m) |
約70 |
約70 |
約30 |
約30 |
| 表面活性効果 | 有 | 有 | 有 | 無 |